理事長挨拶

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地域に根差した医療を目指して

祖父がこの地で開業をいたしましてから70余年、地域の皆様の医療に携わらせていただいてまいりました。父の代には辻村内科、菟田野辻村病院(現医療法人拓誠会辻村病院)を開院し、その後、早期発見・早期治療を目的にグランソール奈良を開院いたしました。

地域の急速な高齢化等時代の流れに沿って、介護のニーズに応えるべく四つ葉のクローバー(グループホーム・デイサービス・訪問看護ステーション・地域支援事業所・介護付有料老人ホーム)をグループ事業として開設しました。さらには地域皆さんの強い要望に応え、H24 年4月に特別養護老人ホーム「柳光」を吉野町に開設いたしました。そしてH30年、桜井市の倉橋のため池のほとりに、特別養護老人ホーム「グランビレッジ倉橋」を開設いたしました。医療から介護へ、また介護から医療への切れ目のないサービス提供体制の構築を目指して、職員が一丸となって努力を繰り返しております。

宇陀地区は日本書紀によりますと、推古天皇が日本最初の薬猟を行った薬の発祥地とされています。私は、その時代に応じた医療イノベーションを生み出す可能性を秘めたる土地であると思います。宇陀市には2病院しかありません。1つは公立病院であとは当院です。地域の皆様が更に利用しやすい病院環境を作りたいと、病院のリニューアルに向けて日々検討を重ねています。
今般の新型コロナウイルス感染症により、「新しい生活様式」が急速に発展しました。今後更に、先行きが不透明で予測困難な、所謂VUCA時代が到来すると言われており、今まで通りではない対応がこの辻村病院にも求められると思われます。また、AIやICTなど今後更に発展するであろう医療デジタルトランスフォーメーションにも積極的に取り組んでいかなければならないと思います。
「医療・福祉を通じて地域社会の発展に貢献するとともに人々の健康と幸福を創造する」をグループ理念におき、地域皆様のお役に立ちたいと全職員同じ思いで、皆様が安心できる病院として真心のこもった医療介護を提供してまいりたいと思っております。