医療法人拓誠会 辻村病院 > 辻村病院について > 院長挨拶
心が通う地域医療”を目指して
私は、平成28年7月に当院に赴任し、当院開設後30周年目を迎えた翌29年7月に院長に就任しました。
『医療・福祉を通じて、地域社会の発展に貢献するとともに人々の健康と幸福を創造する』を理念とし、これまで地域の皆さまと心が通う地域医療を実践してきたと自負しております。
強みは医療と介護の連携・融合
現在、わが国は超高齢社会となり、人口減少が始まっています。
当院の周辺地域では高齢化がさらに進み、現在すでに、人口の半数以上が高齢者である『限界集落』と呼ばれる状態です。加齢による身体能力低下のため、介助者なしでは病院に来ること自体が困難な高齢者が少なくありません。
そこで当院では、ご自身で病院に行く事が難しい患者さんのために、平成28年に『在宅医療推進センター』(現在は『地域連携センター』に統合)を立ち上げ、必要とする患者さんに積極的に訪問診療を行ってきました。
医師だけでなく、訪問看護師・介護士・リハビリ療法士・社会福祉士・等、様々な職種のスタッフが1つのチームとなり「継ぎ目のない医療・介護・生活支援を提供したい」との思いで力を入れております。
当院には、特別養護老人ホーム・グループホーム・有料老人ホーム・等の関連施設もあり、これらの施設利用者の診療も行っています。それぞれの患者さんの必要に応じて入院や施設入所などの検討も可能となり、”医療と介護の連携・融合” によって患者さんの健康と幸福をお守りすることが可能です。
このことは、診療所や大病院とは違う、地域に根ざした当院だからこそできる、強みだと考えております。
夢は「病院を中心とした街づくり」
超高齢社会で限界集落でもある当院の周辺地域では、今後、さらに人口が減少し過疎化が進んでいくことが予想されます。一方、都市部では高齢者が増え続け、受け入れ施設が不足することが考えられます。
そこで、当院と関連介護施設は、この地域に都市部からの高齢者を受け入れ、高齢者が集う『病院を中心とした街づくり』に協力したいと考えております。そのためには「またこの病院に頼りたい」と思ってもらえるような、安全安心で良質な医療を提供する病院であり続けなければなりません。
当院は、今後も全職員と想いを共有しながら、患者さんの診療にあたっていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。